出張や旅行で「新幹線のぞみ」を利用する際、コンセントがあるか気になりますよね。
スマホやパソコンの充電ができるかどうかで、移動中の快適さは大きく変わります。
この記事では、新幹線のぞみのコンセント事情を徹底解説。
どの車両にあるのか、座席ごとの違いや便利な使い方、さらに知っておくと役立つおトク情報まで、これ一つでまるわかりです。
のぞみ新幹線のコンセント事情を徹底解説
全席にある?
まず気になるのは、「全席にあるのかどうか」ですよね。
結論としては、車両のタイプによって異なります。
最新のN700Sでは、普通車でも全席にコンセントが付いています。
これはかなり便利で、窓側でも通路側でも充電ができるのが嬉しいポイントです。
一方で、旧型のN700Aや700系などでは、窓側と最前列・最後列の席にしかないケースもあります。
たとえば、3人掛けの座席だと、窓側(A席)と通路側(C席)にはあっても、真ん中(B席)にはない、なんてこともあるんですよ。
移動中にPC作業したい、スマホを充電したいという方は、できれば事前にコンセント付きの席を選びたいですね。
車両による違い
実は「のぞみ新幹線」とひとことで言っても、運行している車両には種類があります。
現在、のぞみに使われているのは主に以下の2タイプです。
- N700A(アドバンス)
- N700S(シュプリーム)
N700Sは2020年に登場した最新車両で、サービス設備もかなり進化しています。
一方、N700Aは少し前のモデルですが、まだまだ現役で走っています。
この2つで大きく違うのが「コンセントの有無」です。
N700Sでは全席にコンセントが標準装備されていますが、N700Aでは一部の席にしかありません。
なので、コンセント重視の方は、「N700S」と書かれている便を選ぶのが安心です。
設置場所の詳細
じゃあ実際にどこにあるのか、ですよね。
これは車両によって位置が異なりますが、一般的には以下の場所にあります。
- 窓側の座席の壁面(床近く)
- 各席のひじ掛けの下
- グリーン車ならテーブルの下やセンターコンソール部
特に普通車の場合、窓側の足元付近にポツンとあるのが定番スタイルです。
あまり目立たないので、「どこにあるのかわからなかった」という声も意外と多いです。
乗る前に設置位置を把握しておくと、探す手間も減りますよ。
使える電力と注意点
「スマホの充電には十分でも、ノートPCは無理なの?」という不安もありますよね。
基本的にはスマホ、タブレット、ノートPCなど一般的な機器の充電には問題ありません。
出力は100Vで、電源の容量も通常の家庭用とほぼ同等です。
ただし、ドライヤーや電気ケトルなどの大電力機器はNGです。
火災やトラブルの原因になるので、絶対に使わないようにしましょう。
また、コンセントは譲り合って使うのがマナーです。
たまに「コンセント争奪戦」になってしまう車両もあるので、延長ケーブルや分岐タップがあると安心かもしれません。
使えないケースとは?
まれに「コンセントあるはずなのに、使えなかった」という人もいます。
その主な原因は次の3つです。
- そもそも該当車両がN700Aだった
- 座席がB席やD席など、非対応の場所だった
- 故障していた or 電源オフになっていた
特に故障や通電されていないケースでは、どうにもならないこともあります。
その場合は車掌さんに相談すると対応してもらえることがありますよ。
コンセントが使える車両と座席の見分け方
N700Sの特徴
まず覚えておいてほしいのが、「N700Sは全席にコンセントがある」ということです。
これは2020年に導入された新型車両で、普通車・グリーン車ともにすべての座席にコンセントを完備しています。
「S」は「Supreme(最高)」の意味で、その名の通り、快適性が大幅にアップしています。
コンセントの設置場所も座席の間、もしくはひじ掛け下などにスマートに収められており、ケーブルの取り回しもしやすい設計になっています。
のぞみに乗るとき、「この列車はN700Sで運行します」とアナウンスされていたら、かなりラッキー。
全席で安心してデバイスを使えますよ。
N700Aとの違い
次に注意したいのが、「N700A」です。
こちらはN700系の改良版として運用されている車両で、「アドバンス(Advance)」の頭文字Aが由来です。
N700Aでは、コンセントの設置が限られています。
- 窓側のA席、E席
- グリーン車全席
- 普通車の最前列・最後列
このように、場所によってはまったく使えない席もあるため、選び方がとても重要なんですよね。
とくにビジネス利用や長距離移動の際は、電源がないと致命的なケースもあるので、予約時にしっかり確認するのがおすすめです。
また、のぞみで使われている車両がN700SかN700Aかは、JR東海の公式サイトや乗車案内アプリで事前にチェックできますよ。
普通車とグリーン車の違い
次に、「車両クラスによる違い」についても触れておきましょう。
グリーン車に乗る場合、基本的に全席にコンセントが設置されています。
それだけでなく、座席間隔も広く、テーブルも大きめなので作業や休憩には最適です。
一方で普通車の場合、N700Sなら問題ないのですが、N700Aでは先ほどお伝えしたように一部の席だけです。
- グリーン車:全席OK(N700A、N700Sともに)
- 普通車:N700Sは全席OK、N700Aは部分的
つまり、絶対に充電が必要!という人には、グリーン車を選ぶのもひとつの手です。
追加料金を払う価値は十分にあるかもしれません。
E席・A席の秘密
最後にちょっとした「裏技的な話」です。
N700Aに乗る場合、実は「窓側の「A席」または「E席」」を選ぶのがベストなんです。
なぜかというと、この席には壁に設置されたコンセントがあるからなんですよね。
中央席や通路側にはコンセントがないこともあるので、電源重視の方はぜひ「窓側」を狙いましょう。
また、コンセントは足元付近にあるので、乗車してすぐに探しておくとスムーズに使えます。
のぞみ新幹線では、座席の指定も大事な「準備」のひとつなんです
出張や旅行で快適に過ごすための活用
充電タイミングのコツ
移動中に充電したいとき、つい「乗ったらすぐ使う」ってなりがちですよね。
でも実は、それよりも乗ってから少し時間を置いて充電を始める方が安心なんです。
理由は、発車直後は電源が安定していないこともあり、たまに一時的に電力供給がストップすることがあるから。
一瞬でも電源が途切れると、作業中のノートパソコンが強制終了なんてリスクもあります。
また、他の乗客も同時に充電を始めると、電力消費が一時的に集中してトラブルの原因になりかねません。
ちょっと余裕を持って、落ち着いた頃に充電スタート。これが快適な移動の小さなコツなんですよ。
持っておきたいアイテム
コンセントを最大限に活用するためには、ちょっとしたアイテムがあると便利です。
まずおすすめなのが、2ポート付きのUSB充電器。
これがあれば、スマホとタブレットを同時に充電できますし、家族や同僚とシェアもできます。
次に、短めの充電ケーブルもあるといいですね。
長いケーブルは座席の足元にからまってしまって、かえって不便なんですよ。
それから、モバイルバッテリーも忘れずに。
「予備電源」として持っておけば、もし席のコンセントが使えなかったときの保険になります。
小さな工夫ですが、これだけでストレスの少ない移動になりますよ。
コンセントを使うマナー
いくら便利でも、周りへの配慮は忘れたくないですよね。
たとえば、隣の人と肘掛け下のコンセントを共有する場合。
「自分だけが使ってる」と気まずくなった経験、ある人も多いはず。
そんな時は、「使ってもいいですか?」のひと言があると、ぐっと印象が良くなります。
また、コンセントを使う際に「異音がする」「熱くなる」といった異常を感じたら、無理せずすぐにプラグを抜くのも大事なマナーです。
そして、降車時には必ず充電器を忘れずに取り外すこと。
忘れ物ランキングでも、充電器って意外と上位にくるんですよ。
「自分だけ良ければOK」じゃなくて、「みんなが気持ちよく使える」って感覚が大切なんです。
作業しやすい座席位置
快適に作業したいなら、座席選びも重要です。
おすすめなのは、「E席(またはA席)」の窓側。
コンセントがあるうえに、通路側よりも人の出入りに邪魔されにくいので、集中しやすいんですよね。
さらに、車両の端に近い最前列や最後列の席なら、後ろの人を気にせず座席を倒せるので、パソコン作業もしやすくなります。
ただし、最前列にはテーブルが固定されているタイプもあるので、事前に座席表で確認しておくのが吉です。
「どこでも作業できる」ではなく、「作業しやすい環境を自分で作る」。
それが新幹線を快適に使いこなすコツなんですよ。
知って得するのぞみ新幹線の便利情報
Wi-Fiと併用できる?
「充電しながらネットも使いたい」っていう人、かなり多いですよね。
最近ののぞみ新幹線では、車内Wi-Fiが無料で使えるようになっています。
SSIDは「Shinkansen_Free_Wi-Fi」で、メールアドレスやSNSログインで接続可能です。
ただし、電波は基地局から受けている方式なので、トンネルや山間部では不安定になりがち。
動画視聴や重いファイルのダウンロードは控えめにして、基本はメールやテキスト系のやりとり用と考えておくとストレスが少ないですよ。
ちなみに、PCを使う場合は、Wi-Fiが切れた時用にテザリングできるスマホもあると安心です。
USBポートの有無
「コンセントはあるけど、USBポートは?」という質問もよく見かけます。
現時点でのぞみ新幹線の普通車では、USBポートは基本的についていません。
ただし、N700Sのグリーン車や特別仕様の車両では、設置されているケースもあります。
USB機器の充電がしたい場合は、USB対応のACアダプタを持参するのがベストです。
ポートを直接探すよりも、自分で変換するほうが安心かつ確実。
旅行カバンの中にひとつ入れておけば、ほかのシーンでも重宝します。
他の新幹線との違い
のぞみ以外にも、ひかり・こだま・みずほ・さくらなど、いろいろな新幹線がありますよね。
この中でも、のぞみは最速・最少停車駅の新幹線なので、ビジネスユースで選ばれることが多いんです。
その分、最新設備の導入も早く、N700Sの導入率も高いという特徴があります。
一方、こだまなどの各駅停車タイプでは旧型車両が多く、コンセントの有無にも差が出てきます。
なので、「どうしてものぞみに乗りたい」という人は、やはり設備の快適さも重視している証拠ですね。
時間だけでなく、設備面でものぞみは1歩リードしてるんですよ。
最新設備を調べる方法
最後に、「今日乗る車両ってどっちなんだろう?」と気になった時に便利な方法をお伝えします。
JR東海公式アプリ「EXアプリ」や、「スマートEX」では、運行予定の車両形式が事前に確認できます。
予約時やチケット発券後に、「N700S」と記載があればラッキー。
それだけでコンセントの心配がぐっと減ります。
また、Googleで列車番号を調べると、該当の列車の編成がわかるサイトもあります。
一度調べておくと、次回以降の乗車でも役立ちますよ。
まとめ
のぞみ新幹線のコンセント事情は、車両や座席によって大きく異なります。
特に最新のN700Sでは全席にコンセントが設置されており、どの席でも充電が可能です。
一方、N700Aなどの車両では、窓側や最前列・最後列の座席にしかないケースもあるため、事前の確認が重要です。
さらに、Wi-Fiとの併用やUSB充電の工夫、マナーを守った使い方、快適に作業できる座席選びなど、知っておきたいポイントは多数。
これらの情報を押さえておくことで、出張や旅行中の移動時間をより快適に、効率的に使うことができます。
のぞみ新幹線でコンセントをフル活用したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。